■作品情報
1974年公開 上映時間104分
原作：山田洋次／脚本：山田洋次、朝間義隆／監督：山田洋次
出演：渥美清、倍賞千恵子、松村達雄、三﨑千恵子、前田吟
マドンナ：吉永小百合 ゲスト：高田敏江、宮口精二
舞台：島根県大田市、島根県津和野町、東京都台東区
■作品紹介
柴又に帰った寅が、島根県の温泉津で知り合った絹代（高田敏江）と結婚するかもしれないという。３年前に夫が家を出たきり戻らず、絹代は窯場で働きながら女手一つで子どもを育てている。絹代に会うため、さくらはタコ社長と寅とともに温泉津へ。しかし、蒸発したはずの絹代の亭主が戻ってきていた。うれしそうな絹代の様子に、何も言わず旅に出る寅。
訪れた津和野では、２年ぶりに歌子（吉永小百合）と再会。陶芸家の青年と結婚して幸せに暮らしていると思っていた歌子は、夫と死別していた…
歌子役にはもちろん、吉永小百合が再登板。再び上京してきた歌子の再出発を献身的に支える寅。思いを秘めた夏の花火のシーンの叙情も心を揺さぶるが、長年不和だった小説家の父親（宮口精二）と歌子が和解する場面も感涙必至。おいちゃん役としては、これが最終作の松村達雄の手練れぶりがまた筆舌に尽くしがたい。